「読みやすいのに、味わい深い」
「独創性が高いのに、共感出来る」
「一貫性がありかつ、飽きがこない」
齋藤氏の文章はこれらの相反する魅力を併せ持っていると思う。本書もその例外ではなく大変興味深かった。以下、印象に残った部分を抽出。
■第一章 コミュニケーション力とは -文脈力という基本-
p2. コミュニケーションとは・・・端的に言って、意味や感情をやりとりする行為である。
p23. 文脈力
p27. そもそも戻るべき主流などはなかったという会話をおしゃべりという。
p67. 遺伝子を受け継いでいくことが至上命令
p70. セックスを区別するのに、ノーマルか変態かという区別はあまり有効ではない。
■第二章 コミュニケーションの基盤 -響く身体、温かい身体-
p86. 野口三千三氏の野口体操
p98. 車座
p126. 雰囲気の感知力と積極的受動性
p.130 「生産的沈黙」と「非生産的沈黙」
p.133 対話における沈黙の価値について、マックス・ピカートは「沈黙は言葉なくしても存在し得る。しかし、沈黙なくして言葉は存在し得ない。もしも言葉に沈黙の背景がなければ、言葉は深さを失ってしまうであろう」と書いている。
■第三章 コミュニケーションの技法 -沿いつつずらす-
p153. 日本ではアイディアを出した人が利益を得ることが少ない。
p171. 常にどんなコメントをするかを考えながら吸収する。コメントが義務と考えることで、こうした<積極的受動性>の構えが培われるのだ。
p.175 エッカーマンの『ゲーテとの対話』
p194. 過去・未来を見通す
■あとがき
p203. 対話ほどスリリングなものはない
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